スアンサヤーム 

ようこそ魅惑のスアンサヤームへ!

スアンサヤームってどこよ?何があるの?

そう友達に聞いても「知らない。けどおもしろいよ」だって

なんで知らないのに面白いとかいえるのか・・・そのへんがタイ

現地集合ということで、タクシーに「スアンサヤーム」と告げる

乗ってるうちに、まわりがどんどん寂しくなっていく

一体こんな郊外の田舎に何がある?つーか、ココどこ?

クーラーがきいている車内で変な汗が出てくる

そんなときスアンサヤームの看板が目に飛び込んできた

とりあえずスアンサヤームには着くらしい

ほっとした

なんだ、あれは!!!

し、城?!

城だよ、中途半端な城があるよ〜

たくさんの家族連れが大荷物を抱えて、謎の城に吸い込まれていく

あの城の中には一体何があるのやら

 

嫌な予感とほんの少しの期待を抱き、城に近づいていく

数秒後、ほんの少しの期待は一瞬で裏切られることになる

入り口だけかよ・・・・

入り口のみが城の形の張りぼてだった

B級映画にでてきそうな雰囲気

入り口を入るとさびれた遊園地が広がっている

そう西〇園遊園地や向○丘遊園(閉鎖)のような雑然とした風景

でも、こんなさびれてても何かがあるのかも?(でも期待はしない)

のどかな遊園地ということは当然、無駄に広い

 

スアンサヤーム

それは魅惑のテーマパーク

 

敷地内には、閉鎖された遊園地からもってきたに違いないであろう

アトラクションの数々と大きな池がある。見ると所々で人が池を覗いている

何かいるらしい

覗いてみるともったりとしたグレーの物体が見える見える

日本なら鯉が妥当だろうが、ここはタイ

巨大なナマズがこれでもかとひしめきあっていた

錦鯉でもいればきれいなのだろうが、ナマズなので

「でかっ!」位のコメントしかできない

でもタイ人は釘付け

どうやら旨い魚が泳いでるという感じらしい

タイではナマズは良く食べられるポピュラーな魚だ

私は好きじゃないがナマズカレーが好物の人は多い

 

さてアトラクションだが、乗って大丈夫か?という疑問がある

そんなことを気にしてるとタイでは何もできないので

勇気を出して乗りましょう

日本人なら誰もが知っているベタなアトラクションばかりだが

唯一、ここに来たら是非乗ってほしいお勧めのアトラクションがある

それは見た目はとても地味

大きなシャーレ(理科の実験で使うやつね)の内側が座席になっており

円状に向かい合わせで座るようになっている

座席の背後に手すりがあり、そこにつかまれってことらしい

ベルトもしないので、のんびりとしたアトラクションと思うなかれ

激しい

ホントに激しい

シャーレ全体がまわり、その後突然停止

ここからが本番

まるでジャンピングマシーンのように円が斜めになりながら突き上げられる

当然飛ぶ 体が宙に浮く 

油断していたので、ちゃんとつかまっていなかった

隣の友達が抑えてくれたが、危うく向かい側まですべり落ちるところだった

かなり安全面で問題があるが癖になる面白さだ

強いて言うなら真横に鉄棒にぶら下がっているようなかんじ

日本にも是非導入してほしいアトラクションだ

おそらく安全面でOKはでないだろうけど

 

スアンサヤーム

それは魅惑のテーマパーク

↑ここは中国?

 

スアンサヤームの最大の売りはプール

豊島園のを使い込んだかんじのスライダーが並ぶ

流れるプールもあり、なかなか充実している

すると突然

「泳ぐぞ」

はい?今なんとおっしゃいましたか?

泳ぎません、ええ、泳ぎませんとも

ふと見るとワゴンに水着の山

買えばいいってさ♪

ああ、素敵な考えだよね 涙が止まりませんわ

どうしてタイ人は行き当たりばったりなんだろう

7人いるのに誰も水着やタオルを持ってきている様子がない

なのに泳ぐんだそうだ

すごいぞタイ人

危うく泳がされるところだったが、都合よく雨降ってきて

どんどん強まり、しばらく止みそうもない上に寒い

プールの脇にはレストランや売店が並んでいる

屋内なので、みなゴザをひいて雨をしのいでいた

雨にぬれて寒いのに、友達はカキ氷を買ってくる

なんで?

しかもひとつじゃない3つ

ねえ、なんで?

震えながらカキ氷をすする

すすっては震え、震えてはすする

まるでこわれた人形状態

予想通り、翌日風邪を引いた

仕舞いには笑いが止まらない

 

スアンサヤーム

それは魅惑のテーマパーク

あなたも一度行ってみてはいかがですか?